2014年5月12日月曜日

5/3,5/4 春季団体戦男女報告(1)

5/3,5/4は春季団体戦が行われました。
結果的には男女ともに予選敗退。やはり本戦の道は簡単ではありませんでした。


5月3日 男子団体戦

この日、男子の会場は関西大学第一高等学校。人工芝3面を備えた素晴らしい設備がある中で迎えた、団体戦。伯太は1回戦が岸和田産業、準決勝が長尾、そして決勝が関一というドロー。

まずは1回戦、vs岸和田産業。
オーダーはダブルス:三田村・吉本 シングルス1:下内 シングルス2:三瀬
1面進行でスタートしたこの試合、1年6人が前日までに練習した大きな声援を送ります。まずはダブルス。2年生のキャプテン・副キャプテンが活躍しました。三田村が、左利きを活かすために1年間必死に取り組んできたサーブとフォアで相手を崩し、吉本がボレー。吉本は得意のスピンがよくかかったフォアストロークで相手を崩し、ミスを誘いました。あれよあれよという間に6-2。昨年の団体戦に出れなかった2人が、まずは先行してくれました。

同時に入ったシングルス1、下内。彼は黙々と練習を続け、キャプテンとして、人間としてすごく成長した人物。しかし、実は手首を痛めていた彼、途中から相当の痛みにおそわれてしまい、2-4ダウンまで追い詰められました。その頃、横ではシングルス2の三瀬が入り、試合をしていました。三瀬は得意の形に持ち込んで勝負にいくものの、いまいち乗り切れていない様子でした。ここから下内が粘りを見せ、手首が痛いながらもデュースを繰り返す接戦を繰り広げ、3-6で負けたものの隣で試合をしている三瀬への大きな精神的サポートをしてくれました。
苦しかった三瀬も、なんとか逃げ切って勝利。この時点で伯太としては初めて春季団体戦での勝利をつかみました!

2回戦はvs長尾
オーダーはダブルス:三田村・下内 シングルス1:吉本 シングルス2:三瀬
相手は16ptを持っているシングルス1を中心にした第2シード。こちらは下内が手首を痛めていたこともあり、ここ最近シングルスで目覚ましい成長を遂げている吉本をシングルス1に抜擢しました。
このオーダーがどんぴしゃり!はまりました。
ダブルスは、三田村が引き続いて良い働きをしていました。彼が崩れかけたとき、必ず流れをこちらにとどめてくれたのが下内。安定したフォアと、拡がった視野をいかして、ブレークポイントを握られたとき、デュースをとりきれない時にストレート打ちを行なうなど、半年前の彼にはみられなかった「頼れる先輩」となった下内がやってくれました。結果、6-1でダブルスは快勝。

一方、横にはシングルス1吉本が途中から入りました。この日の吉本がまたよかった。本戦選手相手に一歩も引かず、むしろ最初のゲームからフォアでガンガン攻めて、相手のリズムを崩していました。気づけば2-1リードでチェンジコート。その後もお互い譲らず3-3。しかし、ここからは経験の差でした。吉本はいつの間にか「対等」な目線でゲームをすすめ、途中からイライラするような感情がでてきていました。また相手もつなぎ始め、体力の回復をはかる。そのままずるずるとミスを連発して3-6で負けました。しかし、彼の才能を存分に見ることができた試合だったと思います。」

シングルス2三瀬。彼は団体が負けたら引退すると前日に言っていた3年生。一番大切な、一番の晴れ舞台でした。しかし、ここで相手は三瀬がもっとも苦手としていた「当てて返してくるだけの」プレーヤー。当初は良い流れでいっていたものの、段々とラリーのペースが相手のものになって、気づけば2-5。なんとか挽回させたかったのですが、残念ながら初めについたリードは大きく、夢破れてしまいました。


結果としては準決勝負け。しかし、去年のこの時期を考えれば、選手たちは「上」がいない中で必死に努力して1年間で大きく成長し、1年生たちがそれを見て必死に応援する。やっと、やっと彼らに経験させてやりたかった「本当の団体戦」ができた気がします。
残念ながら、三瀬と下内に約束した「1年後の団体本戦」は叶えてやることができませんでした。
正直、悩むことも多かった1年。もっと効率よくできたこともあったと思います。私自身の監督指導力不足。三瀬には結局本戦を見せてやれなかったことが本当に大きな悔いです。三瀬自身は終わったあと、終わりの挨拶の前までずっと泣いていました。

試合終了後、広場で男子集合。選手4人、1年6人の10人。顧問はこの日3人が引率していました。
選手たちから一言ずつの挨拶をさせました。まずはキャプテンの三田村が挨拶をしながら涙を流し、吉本は涙ながらの挨拶、そして下内・三瀬と続きました。この日下内の成長を強く感じたのが、この挨拶。2,3年生にむけてのコメントを終えたあと、1年生たちに下内は話をしてくれました。内容を簡単に書くと、①1年前の自分たち ②努力の大切さ ③成長の実感 ④1年生たちへの感謝
⑤団体戦に応援があることへの感謝と喜び などなど・・・。本当、この日は100点満点の挨拶でした。「あぁ、彼にキャプテンを任せて良かった」とこの時、初めて感じました。

もちろん、当たり前なことかもしれませんが、彼らは成長しています。毎年この春季団体戦は1年間の成長の集大成を見ることができます。だからこそ、私はこの大会が好きですし、選手たちにその経験をしてほしかった。負けたけども、良い団体戦でした。

本当に、本当に、来年こそは春季で本戦にいこう。

力強い応援団でした。

三田村、吉本。

三田村、下内。

吉本。よく戦いぬいた。

三瀬。最後のゲーム。

良い顔していますね。全員、本戦に連れていってやりたい。がんばろう!
 

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