2014年5月12日月曜日

春季団体戦男女報告(2)

5月4日 女子団体戦

4日は前日の男子を経ての女子団体戦。本校会場で男子ができれば女子も応援にできたのですが、残念ながら他会場であったので叶わず。
女子は、兵頭が8pt持っていたのが幸いして、第2シードをもらっての会場校。シードなので一回戦はなく、準決勝は昨年まで大阪でも8シードの1つに入っていた摂津高校。決勝は第1シードの浪速が上がってくるだろうというつもりで戦いにのぞみました。

準決勝、vs摂津高校。
オーダーはダブルス:菅野・小久保、シングルス1:兵頭、シングルス2:山田。
試合は1面進行から、空き次第2面進行という形で行われました。実はダブルスでメンバー入りしている2人は、団体申込み締切の前日に入部してくれた2人。シングルス2の山田も1年。応援メンバーも5人全員が1年。つまり、3年の兵頭以外全員が1年生。それでも本気で本戦にいくつもりで戦いました。

ダブルスの2人はテニス初心者。ルールもなんとか覚えて臨んだ試合。当然、引退戦として出てきている摂津高校のダブルスにコテンパンにやられてしまいました。私は、隣のコートで行われていたシングルス1のベンチにつきっきりで、ダブルスには1度も顔を出せず。試合前に「とにかく経験を積んでおいで」と言って送り出したダブルスでしたが、初試合を苦い経験にさせてしまったかもしれません。2年後、自分たちが3年生になった時に、1年生で初心者でこの団体戦に出たことを改めてすごいことだと実感してくれればと思っています。2人が入ってくれてなかったら、団体にも出れませんでした。特に1年間団体に出たくても出れなかった顧問団と兵頭は、この2人に感謝の気持ちで一杯でした。

その兵頭のシングルス1。1年間、色々な学校に、さまざまな人たちにたくさんお世話になりながら1人でやってきたものを全て出し切るための試合。しかし、結果は0-6で敗退。ダブルスが同じ頃に終わったのでこの時点で伯太の負けが確定してしまいました。兵頭のシングルス、滑り出しから自分で気合を声に出し、また後ろからも今までで初めての「声援」を受けながら、良いストロークを打っていました。ポイントをとってとられて、相手もアウェーで浮足立っていた様子だったのですが3ゲームを連取されました。きっちりフォアを振ってきており、ポイントは持っていなくても、去年のベスト8入りを果たした摂津の先輩たちを見ていたシングルス1であることを感じさせられました。0-3からの展開で苦しくなった兵頭ですが、ベンチから見ていても明らかに相手がイラついている様子。負けていましたが、敢えて「打っていく」ように指示しました。しかしポイントが決まっても、その次で自らミス。繰り返して長いデュースをとられ、また次のゲームも同じような展開でとられ、気づけば0-5。最後のゲームは相手も落ち着いていました。さすがにここからの挽回はきかず、無念の敗退。これで兵頭の引退は確定しまいました。

シングルス1、ダブルス1が終わり、最後はシングルス2の山田の試合。負けは確定していましたが、0-3で負けるか1-2で負けるかには大きな違いがあります。本人も応援もそのつもりで、試合にのぞみました。山田の中学校時代の恩師からも「山田は仕事しますよ!」と太鼓判を押されていただけあり、摂津の3年生相手に一気に5-1リードまでいきました。肩を痛めていたためにサーブは直前まで打たせず、また痛める原因となっていたフォームの改良に取り組んでいたこともあって、中々ファーストは入らなかったものの、セカンドアンダーサーブからラリーに持ち込み、我慢して決める展開を繰り返すことができていました。しかし、ここから摂津の3年生も意地をみせます。3年生、引退試合、前の2つが勝っている。これらに突き動かされたかのように、どんなボールを山田が打っても拾う拾う。ベースラインから山田が打てども打てどもかえってくるボール。本当に相手は良く走っていました。山田にはこのような試合展開を崩す「戦略」が求められていました。本当に、この試合でこの戦略を考える必要性を持たされたのは、彼女にとって大きな経験でした。追い上げられるプレッシャー、負けたくない意地、そしてプライドもあるでしょう。それを全て受け入れたうえで相手に立ち向かうことは、今後チームの中心となる山田に欠かせないものです。5-4まで粘られましたが、彼女は最後のゲームで見事期待に応えてくれました。4月に練習したアングルショットを駆使し、ベースラインで粘る相手を上下、左右に振り回して、最後は彼女の得意なショットで決める。6-4でなんとか逃げ切り、勝利をもぎとりました。終わった後、勝ったのに泣いていた山田は立派だったと思います。あの緊張感ある場面で、しかもチームとしては負けが確定している場面で、相手は摂津の3年生。良く勝ち切ってくれました。


結果として、1-2で伯太高校女子の初春季団体戦は敗退しました。
兵頭はこの試合で引退。伯太の試合が終わった時点で集合をかけ、最後の挨拶をしてもらいました。初心者で出たダブルスの小久保は泣いて言葉にならず、菅野は何を言って良いのかわからず、山田は自分の思いをきっちり言葉にしていました。兵頭は1年間の思いが出たのでしょうか、これも泣いて言葉にならず。なんとか言った言葉は「1年間1人で」「団体戦に出たくても出れず」「最後に出れて良かった」「でも1年分出すことができずに悔しい」。7月までは1つ上の玉置という先輩と2人でしたが、8月からは本当に1人でやってきました。練習試合も組めず、どこかの練習試合に混ぜていただいたり、練習に混ぜていただいたり・・・。本当に色々な学校、先生方、選手の皆さんにお世話になったと思います。どこに行っても「1人でよくやってる」と褒めていただき、しかしそれに甘えて欲しくなくて厳しい態度で接してきました。どちらかというと褒めることより叱ることのほうが多かったでしょう。実は、私は三瀬・下内と同じ約束を彼女にもしていました。団体で本戦に連れていくというものです。昨年の夏、いきなり総体の個人戦で本戦に出場したことにはおどろきました。8ptを獲得したことが逆にプレッシャーとなってしまったことは否めません。しかし、どれだけ負けていても最後は連れていってやろうと本気で考えていましたが、最後も負けてしまいました。最後に悔しいと言わせてしまったことは本当につらかった。なんとか連れていってやりたかったのですが、これも団体戦の厳しさであり、だからこそ乗り越えて本戦にいけるようになった時には喜びも大きなものです。1年生たちには本当に、最後の最後で兵頭は良い「先輩」の姿を見せることができたと思います。本戦に思いを残して、しかし最後に団体を必死に戦うことができた兵頭は引退しました。

三瀬、兵頭、お疲れ様でした。下内がただ1人、彼らの思いを持ちながら8月の3年生総体まで頑張ります。女子も山田がキャプテン、副キャプテンには黒岩、森野の2名が就任しました。1年生のみのチームですが、良いチームになるでしょう。男女で支えあってがんばりましょう!!

                    小久保・菅野ペア。よくがんばりました。
 

 

兵頭のラストゲーム。この場面も最初で最後です。
 
大応援団。心強いですね。

山田の強烈なバックハンドの瞬間。よく勝った。
 
女子も増えました。兵頭は抜けますが、ここからが本番。がんばろう!





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