5月25日(日)
それぞれの会場にわかれて、堺市種目別団体戦が行われました。
この日は男子Aが伯太会場、男子Bが泉鳥取会場、女子Aが金岡公園での試合でした。
今年はそれぞれの会場に1人ずつ、伯太会場では2人、顧問が引率できるという恵まれた体制の中で試合に臨ませることができました。
女子会場に私(宮原)が引率したため、他会場のことはそれぞれ引率した顧問からの報告を聞いただけですが、各自素晴らしい試合ができたようです。
今回、私が1年間を共にした男子Aではなく女子の引率にまわったのは、
①女子はチームとして1年生しかいない状態で、まだまだ未熟な体制であること。
②1勝でもしておくことに意義があること。
③男子2、3年(下内・三田村・吉本)への信頼が厚いこと。
④2人、信頼できる顧問が会場に残ってくれること。
の4点が理由でした。
男子Aにも1年生をメンバー入りさせていたので見たかったですし、なにより2,3年の成長を見たい気持ちが本当に強かったのですが、それ以上に、彼ら(顧問も含めて)に任せて大丈夫だという信頼感のほうが大きかったので女子のチーム力を向上させることを優先しました。
まずは女子会場の様子から。
1回戦は三国ヶ丘Bチーム。オーダーは、ダブルス:森野・黒岩 シングルス1:山田 シングルス2:満田 です。
山田以外は今回が初めての団体戦、さらに初めての対外試合ということになります。相手は全員2年生、厳しい試合が予想されました。当日はありがたいことに1面進行で助かりました。まずはダブルス、2人は初心者の中でもメキメキ上達を見せた2人、そして副キャプテンペアです。しかし、案の定、緊張で最初はほぼ動けませんでした。何とか元気を出しながらも最後は負けてしまいました。負けた後、悔しい気持ちがあふれて涙を見せていましたが、この日は団体戦。すぐに涙をぬぐって応援に入ってもらいました。
シングルス1の山田は結果的に6-1で勝利。この日の山田は、初の「キャプテンとしての」団体戦ということ、黒岩・森野の必死のプレーを見たこと、が響いたのでしょうか。本当に良い試合をしました。普段は指導にまわることが多い彼女ですが、キャプテンとして、シングルス1の選手として、堂々とした戦いを見せてくれました。(思わず写真を撮るのを忘れてしまっていました・・・。)
1勝1敗でまわってきたシングルス2満田。彼女も軟式上がりとはいえ硬式は初心者。しかし部内では一番上達が早い選手です。彼女のフォアハンドはくせがなく、質の高いものです。そんな彼女も初めての試合ですので、もちろん緊張はしていました。顔もかたい感じで、相手は粘るタイプの選手ということもあり、ミスが重なりました。ただ満田の凄かったところは、フォアハンドをきっちり振り切っていたところです。初の試合で、しかも自分に勝敗がかかっている試合で振り切ることは容易ではないはずです。結果、競って競ってなんと6-4で勝ってしまいました。シングルス1の山田はボールパーソンをしてくれていたのですが、終わったあと驚きと嬉しさで泣いていました。
ともあれ、これが伯太史上初の女子団体戦勝利になりました。良かったのは、相手の三国Bの選手たちが、非常に礼儀正しかったこと。試合をしていて、一切嫌な面が見えませんでしたし、応援も本当に気持ちの良い応援のみしていました。勝利を目指す種目ですから、相手の嫌がるところを突く部分が強調されがちですし、私もそれに偏ってしまいがちですが、今日改めて「フェアプレー」の気持ちよさを三国の選手たちから教えられたような気がします。それを見せてくれたことへの感謝で三国の選手たちには顧問として頭が下がる思いです。ありがとうございました。
2回戦は泉陽Bチーム。オーダーは1回戦と同じです。
ダブルスは先ほどと違い、ラリーをしながら相手のミスを待って2-2までいくことができました。ここで3-2にもっていけそうだったのですが、経験の差でしょうか、2-3にされてしまいそのまま押し切られました。またまた大泣きしていましたが、次のシングルス1山田がそれをすぐに止めてくれるような試合をしてくれました。相手の選手はきっちり振り切って攻めてくる、自信を持った良い選手でした。山田がどういう試合をするのか楽しみにしていましたが、この試合は今まで見た中で最も良い試合でした。相手を揺さぶって、ボールを引き付けて、無理なくコースを選択してエースをとる。相手がつなげてきても、コートを立体的に使って最後は決める。文句のつけようのない試合をしてくれました。そしてまた1勝1敗でシングルス2の満田。相手はジュニアで少しやっていた選手。やはりこれも経験の差で押し切られました。相手は打つのを恐がってスライスばかり打っていたのですが、その対処方法を知らなかった満田は簡単にミスを連発しました。途中で取り方のコツを掴んでラリーに持ち込みましたが、時すでに遅し。伯太女子Aの団体はここで敗れました。
しかし、正直に私自身ここまでの試合が現時点でできるというような考えは少なかったので、負けたことへの悔やみよりも、これからの彼女たちの成長に対する楽しみのほうが大きくなった1日でした。
ベンチをしながら、ずっと気になっていたのが男子。男子Aが勝ったという情報、男子Bが競っているという情報、頑張ってる様子がどんどん入ってきていました。
男子Bは1回戦泉鳥取Aと。ダブルスの山下・稲谷は6-4で勝ち。互いの声掛けがきっちりできていたようです。シングルス1寺田は1-6ですが、ラリーが続く中で最後にとりきれなかったようです。シングルス2の畑は5-3リードからの5-7。悔やまれたことでしょう。とりきるむずかしさを男子Bは学んだはずです。しかし1年のこの時期で、ここまでの試合ができた彼らを今回は褒めておきたいと思っています。
一方、男子Aは1回戦、2回戦と順調に突破していました。ここ数か月で急激に成長している2,3年の3人と、1年で唯一メンバー入りした干場が機能していたということです。特にシングルス1に入った2年の吉本はアグレッシブに攻めるテニスで1,2回戦ともに1ゲーム以内に抑えたようです。シングルス2に安定の下内が入っているから安心してテニスができるということもあるかもしれません。真面目で実直な3年の存在は大きいですね。
残念ながら3回戦で負け、会場勝ち上がりはできませんでしたが、今回の団体戦はすべて通過点です。夏の総体個人戦、そして一番は公立団体戦と秋の団体で上位進出が目標。すべては公立近畿と秋季ベスト16の足かけにすぎません。
顧問も心を鬼にする部分を持ちながら、彼ら、彼女らを見守っていこうと思います!!
来週は女子Bチームが金岡公園で試合です。
2013年4月から伯太高校硬式テニス部が新しくスタートしました! 新しく2017年度よりホームページを移行します。日々の活動を少しずつ更新していきたいと思います。
2014年5月28日水曜日
2014年5月12日月曜日
春季団体戦男女報告(2)
5月4日 女子団体戦
4日は前日の男子を経ての女子団体戦。本校会場で男子ができれば女子も応援にできたのですが、残念ながら他会場であったので叶わず。
女子は、兵頭が8pt持っていたのが幸いして、第2シードをもらっての会場校。シードなので一回戦はなく、準決勝は昨年まで大阪でも8シードの1つに入っていた摂津高校。決勝は第1シードの浪速が上がってくるだろうというつもりで戦いにのぞみました。
準決勝、vs摂津高校。
オーダーはダブルス:菅野・小久保、シングルス1:兵頭、シングルス2:山田。
試合は1面進行から、空き次第2面進行という形で行われました。実はダブルスでメンバー入りしている2人は、団体申込み締切の前日に入部してくれた2人。シングルス2の山田も1年。応援メンバーも5人全員が1年。つまり、3年の兵頭以外全員が1年生。それでも本気で本戦にいくつもりで戦いました。
ダブルスの2人はテニス初心者。ルールもなんとか覚えて臨んだ試合。当然、引退戦として出てきている摂津高校のダブルスにコテンパンにやられてしまいました。私は、隣のコートで行われていたシングルス1のベンチにつきっきりで、ダブルスには1度も顔を出せず。試合前に「とにかく経験を積んでおいで」と言って送り出したダブルスでしたが、初試合を苦い経験にさせてしまったかもしれません。2年後、自分たちが3年生になった時に、1年生で初心者でこの団体戦に出たことを改めてすごいことだと実感してくれればと思っています。2人が入ってくれてなかったら、団体にも出れませんでした。特に1年間団体に出たくても出れなかった顧問団と兵頭は、この2人に感謝の気持ちで一杯でした。
その兵頭のシングルス1。1年間、色々な学校に、さまざまな人たちにたくさんお世話になりながら1人でやってきたものを全て出し切るための試合。しかし、結果は0-6で敗退。ダブルスが同じ頃に終わったのでこの時点で伯太の負けが確定してしまいました。兵頭のシングルス、滑り出しから自分で気合を声に出し、また後ろからも今までで初めての「声援」を受けながら、良いストロークを打っていました。ポイントをとってとられて、相手もアウェーで浮足立っていた様子だったのですが3ゲームを連取されました。きっちりフォアを振ってきており、ポイントは持っていなくても、去年のベスト8入りを果たした摂津の先輩たちを見ていたシングルス1であることを感じさせられました。0-3からの展開で苦しくなった兵頭ですが、ベンチから見ていても明らかに相手がイラついている様子。負けていましたが、敢えて「打っていく」ように指示しました。しかしポイントが決まっても、その次で自らミス。繰り返して長いデュースをとられ、また次のゲームも同じような展開でとられ、気づけば0-5。最後のゲームは相手も落ち着いていました。さすがにここからの挽回はきかず、無念の敗退。これで兵頭の引退は確定しまいました。
シングルス1、ダブルス1が終わり、最後はシングルス2の山田の試合。負けは確定していましたが、0-3で負けるか1-2で負けるかには大きな違いがあります。本人も応援もそのつもりで、試合にのぞみました。山田の中学校時代の恩師からも「山田は仕事しますよ!」と太鼓判を押されていただけあり、摂津の3年生相手に一気に5-1リードまでいきました。肩を痛めていたためにサーブは直前まで打たせず、また痛める原因となっていたフォームの改良に取り組んでいたこともあって、中々ファーストは入らなかったものの、セカンドアンダーサーブからラリーに持ち込み、我慢して決める展開を繰り返すことができていました。しかし、ここから摂津の3年生も意地をみせます。3年生、引退試合、前の2つが勝っている。これらに突き動かされたかのように、どんなボールを山田が打っても拾う拾う。ベースラインから山田が打てども打てどもかえってくるボール。本当に相手は良く走っていました。山田にはこのような試合展開を崩す「戦略」が求められていました。本当に、この試合でこの戦略を考える必要性を持たされたのは、彼女にとって大きな経験でした。追い上げられるプレッシャー、負けたくない意地、そしてプライドもあるでしょう。それを全て受け入れたうえで相手に立ち向かうことは、今後チームの中心となる山田に欠かせないものです。5-4まで粘られましたが、彼女は最後のゲームで見事期待に応えてくれました。4月に練習したアングルショットを駆使し、ベースラインで粘る相手を上下、左右に振り回して、最後は彼女の得意なショットで決める。6-4でなんとか逃げ切り、勝利をもぎとりました。終わった後、勝ったのに泣いていた山田は立派だったと思います。あの緊張感ある場面で、しかもチームとしては負けが確定している場面で、相手は摂津の3年生。良く勝ち切ってくれました。
結果として、1-2で伯太高校女子の初春季団体戦は敗退しました。
兵頭はこの試合で引退。伯太の試合が終わった時点で集合をかけ、最後の挨拶をしてもらいました。初心者で出たダブルスの小久保は泣いて言葉にならず、菅野は何を言って良いのかわからず、山田は自分の思いをきっちり言葉にしていました。兵頭は1年間の思いが出たのでしょうか、これも泣いて言葉にならず。なんとか言った言葉は「1年間1人で」「団体戦に出たくても出れず」「最後に出れて良かった」「でも1年分出すことができずに悔しい」。7月までは1つ上の玉置という先輩と2人でしたが、8月からは本当に1人でやってきました。練習試合も組めず、どこかの練習試合に混ぜていただいたり、練習に混ぜていただいたり・・・。本当に色々な学校、先生方、選手の皆さんにお世話になったと思います。どこに行っても「1人でよくやってる」と褒めていただき、しかしそれに甘えて欲しくなくて厳しい態度で接してきました。どちらかというと褒めることより叱ることのほうが多かったでしょう。実は、私は三瀬・下内と同じ約束を彼女にもしていました。団体で本戦に連れていくというものです。昨年の夏、いきなり総体の個人戦で本戦に出場したことにはおどろきました。8ptを獲得したことが逆にプレッシャーとなってしまったことは否めません。しかし、どれだけ負けていても最後は連れていってやろうと本気で考えていましたが、最後も負けてしまいました。最後に悔しいと言わせてしまったことは本当につらかった。なんとか連れていってやりたかったのですが、これも団体戦の厳しさであり、だからこそ乗り越えて本戦にいけるようになった時には喜びも大きなものです。1年生たちには本当に、最後の最後で兵頭は良い「先輩」の姿を見せることができたと思います。本戦に思いを残して、しかし最後に団体を必死に戦うことができた兵頭は引退しました。
三瀬、兵頭、お疲れ様でした。下内がただ1人、彼らの思いを持ちながら8月の3年生総体まで頑張ります。女子も山田がキャプテン、副キャプテンには黒岩、森野の2名が就任しました。1年生のみのチームですが、良いチームになるでしょう。男女で支えあってがんばりましょう!!
小久保・菅野ペア。よくがんばりました。
4日は前日の男子を経ての女子団体戦。本校会場で男子ができれば女子も応援にできたのですが、残念ながら他会場であったので叶わず。
女子は、兵頭が8pt持っていたのが幸いして、第2シードをもらっての会場校。シードなので一回戦はなく、準決勝は昨年まで大阪でも8シードの1つに入っていた摂津高校。決勝は第1シードの浪速が上がってくるだろうというつもりで戦いにのぞみました。
準決勝、vs摂津高校。
オーダーはダブルス:菅野・小久保、シングルス1:兵頭、シングルス2:山田。
試合は1面進行から、空き次第2面進行という形で行われました。実はダブルスでメンバー入りしている2人は、団体申込み締切の前日に入部してくれた2人。シングルス2の山田も1年。応援メンバーも5人全員が1年。つまり、3年の兵頭以外全員が1年生。それでも本気で本戦にいくつもりで戦いました。
ダブルスの2人はテニス初心者。ルールもなんとか覚えて臨んだ試合。当然、引退戦として出てきている摂津高校のダブルスにコテンパンにやられてしまいました。私は、隣のコートで行われていたシングルス1のベンチにつきっきりで、ダブルスには1度も顔を出せず。試合前に「とにかく経験を積んでおいで」と言って送り出したダブルスでしたが、初試合を苦い経験にさせてしまったかもしれません。2年後、自分たちが3年生になった時に、1年生で初心者でこの団体戦に出たことを改めてすごいことだと実感してくれればと思っています。2人が入ってくれてなかったら、団体にも出れませんでした。特に1年間団体に出たくても出れなかった顧問団と兵頭は、この2人に感謝の気持ちで一杯でした。
その兵頭のシングルス1。1年間、色々な学校に、さまざまな人たちにたくさんお世話になりながら1人でやってきたものを全て出し切るための試合。しかし、結果は0-6で敗退。ダブルスが同じ頃に終わったのでこの時点で伯太の負けが確定してしまいました。兵頭のシングルス、滑り出しから自分で気合を声に出し、また後ろからも今までで初めての「声援」を受けながら、良いストロークを打っていました。ポイントをとってとられて、相手もアウェーで浮足立っていた様子だったのですが3ゲームを連取されました。きっちりフォアを振ってきており、ポイントは持っていなくても、去年のベスト8入りを果たした摂津の先輩たちを見ていたシングルス1であることを感じさせられました。0-3からの展開で苦しくなった兵頭ですが、ベンチから見ていても明らかに相手がイラついている様子。負けていましたが、敢えて「打っていく」ように指示しました。しかしポイントが決まっても、その次で自らミス。繰り返して長いデュースをとられ、また次のゲームも同じような展開でとられ、気づけば0-5。最後のゲームは相手も落ち着いていました。さすがにここからの挽回はきかず、無念の敗退。これで兵頭の引退は確定しまいました。
シングルス1、ダブルス1が終わり、最後はシングルス2の山田の試合。負けは確定していましたが、0-3で負けるか1-2で負けるかには大きな違いがあります。本人も応援もそのつもりで、試合にのぞみました。山田の中学校時代の恩師からも「山田は仕事しますよ!」と太鼓判を押されていただけあり、摂津の3年生相手に一気に5-1リードまでいきました。肩を痛めていたためにサーブは直前まで打たせず、また痛める原因となっていたフォームの改良に取り組んでいたこともあって、中々ファーストは入らなかったものの、セカンドアンダーサーブからラリーに持ち込み、我慢して決める展開を繰り返すことができていました。しかし、ここから摂津の3年生も意地をみせます。3年生、引退試合、前の2つが勝っている。これらに突き動かされたかのように、どんなボールを山田が打っても拾う拾う。ベースラインから山田が打てども打てどもかえってくるボール。本当に相手は良く走っていました。山田にはこのような試合展開を崩す「戦略」が求められていました。本当に、この試合でこの戦略を考える必要性を持たされたのは、彼女にとって大きな経験でした。追い上げられるプレッシャー、負けたくない意地、そしてプライドもあるでしょう。それを全て受け入れたうえで相手に立ち向かうことは、今後チームの中心となる山田に欠かせないものです。5-4まで粘られましたが、彼女は最後のゲームで見事期待に応えてくれました。4月に練習したアングルショットを駆使し、ベースラインで粘る相手を上下、左右に振り回して、最後は彼女の得意なショットで決める。6-4でなんとか逃げ切り、勝利をもぎとりました。終わった後、勝ったのに泣いていた山田は立派だったと思います。あの緊張感ある場面で、しかもチームとしては負けが確定している場面で、相手は摂津の3年生。良く勝ち切ってくれました。
結果として、1-2で伯太高校女子の初春季団体戦は敗退しました。
兵頭はこの試合で引退。伯太の試合が終わった時点で集合をかけ、最後の挨拶をしてもらいました。初心者で出たダブルスの小久保は泣いて言葉にならず、菅野は何を言って良いのかわからず、山田は自分の思いをきっちり言葉にしていました。兵頭は1年間の思いが出たのでしょうか、これも泣いて言葉にならず。なんとか言った言葉は「1年間1人で」「団体戦に出たくても出れず」「最後に出れて良かった」「でも1年分出すことができずに悔しい」。7月までは1つ上の玉置という先輩と2人でしたが、8月からは本当に1人でやってきました。練習試合も組めず、どこかの練習試合に混ぜていただいたり、練習に混ぜていただいたり・・・。本当に色々な学校、先生方、選手の皆さんにお世話になったと思います。どこに行っても「1人でよくやってる」と褒めていただき、しかしそれに甘えて欲しくなくて厳しい態度で接してきました。どちらかというと褒めることより叱ることのほうが多かったでしょう。実は、私は三瀬・下内と同じ約束を彼女にもしていました。団体で本戦に連れていくというものです。昨年の夏、いきなり総体の個人戦で本戦に出場したことにはおどろきました。8ptを獲得したことが逆にプレッシャーとなってしまったことは否めません。しかし、どれだけ負けていても最後は連れていってやろうと本気で考えていましたが、最後も負けてしまいました。最後に悔しいと言わせてしまったことは本当につらかった。なんとか連れていってやりたかったのですが、これも団体戦の厳しさであり、だからこそ乗り越えて本戦にいけるようになった時には喜びも大きなものです。1年生たちには本当に、最後の最後で兵頭は良い「先輩」の姿を見せることができたと思います。本戦に思いを残して、しかし最後に団体を必死に戦うことができた兵頭は引退しました。
三瀬、兵頭、お疲れ様でした。下内がただ1人、彼らの思いを持ちながら8月の3年生総体まで頑張ります。女子も山田がキャプテン、副キャプテンには黒岩、森野の2名が就任しました。1年生のみのチームですが、良いチームになるでしょう。男女で支えあってがんばりましょう!!
小久保・菅野ペア。よくがんばりました。
兵頭のラストゲーム。この場面も最初で最後です。
大応援団。心強いですね。
山田の強烈なバックハンドの瞬間。よく勝った。
女子も増えました。兵頭は抜けますが、ここからが本番。がんばろう!
5/3,5/4 春季団体戦男女報告(1)
5/3,5/4は春季団体戦が行われました。
結果的には男女ともに予選敗退。やはり本戦の道は簡単ではありませんでした。
5月3日 男子団体戦
この日、男子の会場は関西大学第一高等学校。人工芝3面を備えた素晴らしい設備がある中で迎えた、団体戦。伯太は1回戦が岸和田産業、準決勝が長尾、そして決勝が関一というドロー。
まずは1回戦、vs岸和田産業。
オーダーはダブルス:三田村・吉本 シングルス1:下内 シングルス2:三瀬
1面進行でスタートしたこの試合、1年6人が前日までに練習した大きな声援を送ります。まずはダブルス。2年生のキャプテン・副キャプテンが活躍しました。三田村が、左利きを活かすために1年間必死に取り組んできたサーブとフォアで相手を崩し、吉本がボレー。吉本は得意のスピンがよくかかったフォアストロークで相手を崩し、ミスを誘いました。あれよあれよという間に6-2。昨年の団体戦に出れなかった2人が、まずは先行してくれました。
同時に入ったシングルス1、下内。彼は黙々と練習を続け、キャプテンとして、人間としてすごく成長した人物。しかし、実は手首を痛めていた彼、途中から相当の痛みにおそわれてしまい、2-4ダウンまで追い詰められました。その頃、横ではシングルス2の三瀬が入り、試合をしていました。三瀬は得意の形に持ち込んで勝負にいくものの、いまいち乗り切れていない様子でした。ここから下内が粘りを見せ、手首が痛いながらもデュースを繰り返す接戦を繰り広げ、3-6で負けたものの隣で試合をしている三瀬への大きな精神的サポートをしてくれました。
苦しかった三瀬も、なんとか逃げ切って勝利。この時点で伯太としては初めて春季団体戦での勝利をつかみました!
2回戦はvs長尾
オーダーはダブルス:三田村・下内 シングルス1:吉本 シングルス2:三瀬
相手は16ptを持っているシングルス1を中心にした第2シード。こちらは下内が手首を痛めていたこともあり、ここ最近シングルスで目覚ましい成長を遂げている吉本をシングルス1に抜擢しました。
このオーダーがどんぴしゃり!はまりました。
ダブルスは、三田村が引き続いて良い働きをしていました。彼が崩れかけたとき、必ず流れをこちらにとどめてくれたのが下内。安定したフォアと、拡がった視野をいかして、ブレークポイントを握られたとき、デュースをとりきれない時にストレート打ちを行なうなど、半年前の彼にはみられなかった「頼れる先輩」となった下内がやってくれました。結果、6-1でダブルスは快勝。
一方、横にはシングルス1吉本が途中から入りました。この日の吉本がまたよかった。本戦選手相手に一歩も引かず、むしろ最初のゲームからフォアでガンガン攻めて、相手のリズムを崩していました。気づけば2-1リードでチェンジコート。その後もお互い譲らず3-3。しかし、ここからは経験の差でした。吉本はいつの間にか「対等」な目線でゲームをすすめ、途中からイライラするような感情がでてきていました。また相手もつなぎ始め、体力の回復をはかる。そのままずるずるとミスを連発して3-6で負けました。しかし、彼の才能を存分に見ることができた試合だったと思います。」
シングルス2三瀬。彼は団体が負けたら引退すると前日に言っていた3年生。一番大切な、一番の晴れ舞台でした。しかし、ここで相手は三瀬がもっとも苦手としていた「当てて返してくるだけの」プレーヤー。当初は良い流れでいっていたものの、段々とラリーのペースが相手のものになって、気づけば2-5。なんとか挽回させたかったのですが、残念ながら初めについたリードは大きく、夢破れてしまいました。
結果としては準決勝負け。しかし、去年のこの時期を考えれば、選手たちは「上」がいない中で必死に努力して1年間で大きく成長し、1年生たちがそれを見て必死に応援する。やっと、やっと彼らに経験させてやりたかった「本当の団体戦」ができた気がします。
残念ながら、三瀬と下内に約束した「1年後の団体本戦」は叶えてやることができませんでした。
正直、悩むことも多かった1年。もっと効率よくできたこともあったと思います。私自身の監督指導力不足。三瀬には結局本戦を見せてやれなかったことが本当に大きな悔いです。三瀬自身は終わったあと、終わりの挨拶の前までずっと泣いていました。
試合終了後、広場で男子集合。選手4人、1年6人の10人。顧問はこの日3人が引率していました。
選手たちから一言ずつの挨拶をさせました。まずはキャプテンの三田村が挨拶をしながら涙を流し、吉本は涙ながらの挨拶、そして下内・三瀬と続きました。この日下内の成長を強く感じたのが、この挨拶。2,3年生にむけてのコメントを終えたあと、1年生たちに下内は話をしてくれました。内容を簡単に書くと、①1年前の自分たち ②努力の大切さ ③成長の実感 ④1年生たちへの感謝
⑤団体戦に応援があることへの感謝と喜び などなど・・・。本当、この日は100点満点の挨拶でした。「あぁ、彼にキャプテンを任せて良かった」とこの時、初めて感じました。
もちろん、当たり前なことかもしれませんが、彼らは成長しています。毎年この春季団体戦は1年間の成長の集大成を見ることができます。だからこそ、私はこの大会が好きですし、選手たちにその経験をしてほしかった。負けたけども、良い団体戦でした。
本当に、本当に、来年こそは春季で本戦にいこう。
結果的には男女ともに予選敗退。やはり本戦の道は簡単ではありませんでした。
5月3日 男子団体戦
この日、男子の会場は関西大学第一高等学校。人工芝3面を備えた素晴らしい設備がある中で迎えた、団体戦。伯太は1回戦が岸和田産業、準決勝が長尾、そして決勝が関一というドロー。
まずは1回戦、vs岸和田産業。
オーダーはダブルス:三田村・吉本 シングルス1:下内 シングルス2:三瀬
1面進行でスタートしたこの試合、1年6人が前日までに練習した大きな声援を送ります。まずはダブルス。2年生のキャプテン・副キャプテンが活躍しました。三田村が、左利きを活かすために1年間必死に取り組んできたサーブとフォアで相手を崩し、吉本がボレー。吉本は得意のスピンがよくかかったフォアストロークで相手を崩し、ミスを誘いました。あれよあれよという間に6-2。昨年の団体戦に出れなかった2人が、まずは先行してくれました。
同時に入ったシングルス1、下内。彼は黙々と練習を続け、キャプテンとして、人間としてすごく成長した人物。しかし、実は手首を痛めていた彼、途中から相当の痛みにおそわれてしまい、2-4ダウンまで追い詰められました。その頃、横ではシングルス2の三瀬が入り、試合をしていました。三瀬は得意の形に持ち込んで勝負にいくものの、いまいち乗り切れていない様子でした。ここから下内が粘りを見せ、手首が痛いながらもデュースを繰り返す接戦を繰り広げ、3-6で負けたものの隣で試合をしている三瀬への大きな精神的サポートをしてくれました。
苦しかった三瀬も、なんとか逃げ切って勝利。この時点で伯太としては初めて春季団体戦での勝利をつかみました!
2回戦はvs長尾
オーダーはダブルス:三田村・下内 シングルス1:吉本 シングルス2:三瀬
相手は16ptを持っているシングルス1を中心にした第2シード。こちらは下内が手首を痛めていたこともあり、ここ最近シングルスで目覚ましい成長を遂げている吉本をシングルス1に抜擢しました。
このオーダーがどんぴしゃり!はまりました。
ダブルスは、三田村が引き続いて良い働きをしていました。彼が崩れかけたとき、必ず流れをこちらにとどめてくれたのが下内。安定したフォアと、拡がった視野をいかして、ブレークポイントを握られたとき、デュースをとりきれない時にストレート打ちを行なうなど、半年前の彼にはみられなかった「頼れる先輩」となった下内がやってくれました。結果、6-1でダブルスは快勝。
一方、横にはシングルス1吉本が途中から入りました。この日の吉本がまたよかった。本戦選手相手に一歩も引かず、むしろ最初のゲームからフォアでガンガン攻めて、相手のリズムを崩していました。気づけば2-1リードでチェンジコート。その後もお互い譲らず3-3。しかし、ここからは経験の差でした。吉本はいつの間にか「対等」な目線でゲームをすすめ、途中からイライラするような感情がでてきていました。また相手もつなぎ始め、体力の回復をはかる。そのままずるずるとミスを連発して3-6で負けました。しかし、彼の才能を存分に見ることができた試合だったと思います。」
シングルス2三瀬。彼は団体が負けたら引退すると前日に言っていた3年生。一番大切な、一番の晴れ舞台でした。しかし、ここで相手は三瀬がもっとも苦手としていた「当てて返してくるだけの」プレーヤー。当初は良い流れでいっていたものの、段々とラリーのペースが相手のものになって、気づけば2-5。なんとか挽回させたかったのですが、残念ながら初めについたリードは大きく、夢破れてしまいました。
結果としては準決勝負け。しかし、去年のこの時期を考えれば、選手たちは「上」がいない中で必死に努力して1年間で大きく成長し、1年生たちがそれを見て必死に応援する。やっと、やっと彼らに経験させてやりたかった「本当の団体戦」ができた気がします。
残念ながら、三瀬と下内に約束した「1年後の団体本戦」は叶えてやることができませんでした。
正直、悩むことも多かった1年。もっと効率よくできたこともあったと思います。私自身の監督指導力不足。三瀬には結局本戦を見せてやれなかったことが本当に大きな悔いです。三瀬自身は終わったあと、終わりの挨拶の前までずっと泣いていました。
試合終了後、広場で男子集合。選手4人、1年6人の10人。顧問はこの日3人が引率していました。
選手たちから一言ずつの挨拶をさせました。まずはキャプテンの三田村が挨拶をしながら涙を流し、吉本は涙ながらの挨拶、そして下内・三瀬と続きました。この日下内の成長を強く感じたのが、この挨拶。2,3年生にむけてのコメントを終えたあと、1年生たちに下内は話をしてくれました。内容を簡単に書くと、①1年前の自分たち ②努力の大切さ ③成長の実感 ④1年生たちへの感謝
⑤団体戦に応援があることへの感謝と喜び などなど・・・。本当、この日は100点満点の挨拶でした。「あぁ、彼にキャプテンを任せて良かった」とこの時、初めて感じました。
もちろん、当たり前なことかもしれませんが、彼らは成長しています。毎年この春季団体戦は1年間の成長の集大成を見ることができます。だからこそ、私はこの大会が好きですし、選手たちにその経験をしてほしかった。負けたけども、良い団体戦でした。
本当に、本当に、来年こそは春季で本戦にいこう。
力強い応援団でした。
三田村、吉本。
三田村、下内。
吉本。よく戦いぬいた。
三瀬。最後のゲーム。
良い顔していますね。全員、本戦に連れていってやりたい。がんばろう!
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